さに通信

広報職ワーママ。男児の子育て。

コピーライティングについて

素敵なイラズラは記憶に残る

 

ハタチの時に、宣伝会議のコピーライター養成講座に入校しました。

このコピーライター養成講座は卒業生にコピーライターの糸井重里さん、中畑貴志さん、作家の林真理子さん、作詞家の阿久悠さんなど、そうそうたる顔ぶれが並ぶコピーライティングの学校です。
毎週、日本を代表するトップクリエイターが講師として登壇し、ほんと毎度講師にサインもらいに並んでました(笑)


ここで私は社会人(すでにコピーライターとして活躍してる方も多数)に混じって半年間コピーライティングについて学びました。
(その時のクラスでは、私が最年少受講生でした。)


小説やポエム、歌詞やブログが自己表現ということに対して、キャッチコピーはお金をもらって、クライアントの課題を解決するものです。
なので、キャッチコピーってアイデアや表現の世界と思われがちですが実は「何を書くか」ってアプローチはすごくロジカルなんです。


例えば、A社のBという商品についてコピーを書く場合、業界全体でA社の立ち位置が今どういう状況にあるのか、
Bという商品は競合の商品に比べてどういったところが強みで、弱みはどういったところにあるのかと言うところをまずコピーを書く前に徹底的に調べることから始まります。

その上で、コピーで表現する内容を考える。
つまり、土台にくるのは「何を言うか」。

うまい言い回しや言葉の表現方法は二の次なんです。
そこは今日のサポメの内容と共通するものがあると思います。

「コピー100本ノック」という有名な言葉がありますが、1つのお題に対して100本くらいコピーを書かないといい切り口、表現が出てこないと言われており、とにかく書いて、書いて、書いて、鍛錬を積みます。


この講義の中で、優秀なコピーを書いた受講生には講師から『金の鉛筆』が送られるのですが、
私はとっても劣等生でして、『金の鉛筆』は半年間で2本。。。

コピーライターの登竜門といわれる宣伝会議賞も二次審査で落選。
ほーーんと、コピー100本ノックも過酷でして、「私にはクリエイターは無理やー!」と諦め、営業職での広告会社就職を目指すに至ったのでした。


そんな時、運良く全国学生キャッチコピー大会(応募総数約8500通)で賞にひっかかり、東京での表彰式に呼んでいただき、渡航費宿泊費も主催企業さんにもっていただいた上で、東京の広告会社でインターンシップまで受けさせて頂いたのはいい思い出です。(就活のいいネタになった笑)


冒頭に紹介したコピーは、大学生のときに私が書いた「花屋でお花を買いたくなるキャッチコピー」。
金の鉛筆を貰って講師に評価していただいた思い入れのあるコピーです。

花の消費が落ちてる中、どう言葉でアプローチして消費者に花を購入してもらうかということを考えた時に、人へのプレゼント需要を表現したく、プレゼントを「イタズラ」と表現したものです。

楽しいイタズラで、人の記憶に残りたい。

なーんて思ったものでした。